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-フィリピン技術協力事業 現地リポート-

No.3:武井さんイチゴ指導に来訪

 みなさんこんにちは。ベンゲットの情報を中島がお伝えします。日本は、酷暑だそうですが、フィリピン国ベンゲット州は毎日雨で湿度は高いですが、暑くても30度を超えることはないので快適です。

 イチゴの専門家の武井さんにベンゲットに来て頂き、試験栽培されているイチゴの生育状況の確認、栽培を管理しているベンゲット州農業試験場(兼種苗管理センター)の職員や農民への指導と共に、イチゴ栽培セミナーの開催及び町の試験地に栽培試験用のベッドの設置を行ないました。滞在は8月15日から17日まで3日間と短いものでしたが、中身の非常に濃い活動でした。(イチゴ安全栽培技術については、本年度第1号第2号の説明をご覧ください。)

写真1:武井さんによるイチゴ栽培セミナー
(黄色いシャツが武井さん)

 イチゴ栽培セミナーは8月16日にベンゲット州農業試験場のイチゴ栽培ハウスで行われ、地域農民と行政の担当者たち約20人が参加しました。説明はベッド栽培イチゴの基本的管理方法、イチゴ交配育種(交配、選抜)の方法などについて、高設ベンチと平地ベッドのイチゴを前にして行なわれました。参加した人たちは熱心に聞き入り、質問したりメモをとったりしていました(写真1)。
 
 翌8月17日には、ラ・トリニダッド町の試験地(種苗増殖圃を兼ねている。)にイチゴ栽培施設を設置しました。フィリピン最大のイチゴ生産地であり、このプロジェクトへの期待も大きいので、これが3か所目の設置となります。

 試験地では高設ベンチ方式で施設を作りました。この高設ベンチは先に州の試験場に設置したのとは違い、この試験地で従来育苗ベンチとして使っていた鉄パイプのフレームを利用してみました。そしてここにシートを使ったベッドではなく、安価なプランターを3段に並べ、潅水チューブを渡して作ったのです。州の試験場のものに比べて低コストなので、ベンゲットの農民に受入れ易いのではないかと思います。これも安全野菜プロジェクトのイノベーションだと言ってよいでしょう。

 この施設はラ・トリニダッド町の農政課職員に管理して貰い、イチゴ高設栽培技術確立に向けて、ベンゲット州とともに試験を進めます(写真2、3)。

写真2:プランター(高設ベンチ)にイチゴを定植
写真3:出来上がったイチゴ高設ベンチ。左端から武井さん、マルシアナ(プロジェクトスタッフ)、フェリー農政課長(ラ・トリニダッド町)、右二人は農政課職員。


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