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-フィリピン技術協力事業 平成26年度 現地リポート(2)-
(フィリピン安全農畜産業技術普及支援プロジェクト)

No.6:タクロバンでのセミナー

 2007年からベンゲット州で行っている活動とは別に、2013年12月よりフィリピン国内でベンゲット州以外の14州を対象に新しいプロジェクトがスタートし、林田俊哉君が新プロジェクト現地調整員に就任しています。

 現在ベンゲット州で活動している古屋君とは別の視点で、林田君からもフィリピン現地の様子をレポートします。(平成26年度分)

ここマニラでのプロジェクトも一年目ということで、先ずは様々な地域で情報発信を中心に活動しています。今回は8月7日にレイテ州のタクロバンシティでセミナーを開催致しましたので、その様子をお伝えします。
JAEC研修生OBも参加してくれました

約60名の参加者が集まり、レイテ州各町の農政課や農家、また現地で活躍するJAEC研修生OBも当日は顔を見せてくれました。

セミナーにはスピーカーとしてベンゲット州のプロジェクトスタッフのリッキーさんの他、ベンゲット州ラ・トリニダッド町(以下:LT町)からジョシーさん、ジェイさんが参加してくださいました。2人ともJAECプロジェクトに長く関わっている方です。

ジョシーさんのプレゼンではLT町の炭・木酢液・堆肥造りやその活用における取り組みについて、彼女の経験を踏まえて説明がありました。プロジェクトに対して地方自治体(Local Government Unit: 以下LGU)であるLT町がどのように関わっていくべきか、地方治自体のリーダーシップがいかに重要かといった内容です。

ジョシーさんのプレゼンテーション
ラ・トリニダッド町農政課職員のジェイさん

また、ジェイさんはLT町の大規模堆肥施設のオペレーションの責任者であるため、炭、木酢の製造方法、また町としてどのように堆肥生産に取り組んでいるか説明してくれました。毎日マーケットから大量にでる廃棄物を利用して堆肥を生産しており、またココナッツの殻を利用して炭、木酢も生産しています。

今回のセミナーでは炭、木酢の農業への利用方法といった技術的な指導だけでなく、2人のスピーカーをベンゲットから呼んで、LGUの取り組みを説明したことで良い情報を提供できたのではないかと思います。

今回のセミナー参加者は各町で農業分野の中心を担う人たちです。こうした人たちのリーダーシップが発揮されることで、新たな動きがあることを期待しています。

全員で集合写真


また私たちプロジェクトスタッフ一行は、マニラに戻る前にセブ島の農業省のリージョナルオフィスに立ち寄り、Region 7と呼ばれる地域での活動についても打合せを行いました。

私たちのプロジェクトもまだ一年目。まずはさまざまな地域で情報発信をして、より多くの人に知ってもらうことを重要視しています。


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