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-フィリピン技術協力事業 現地リポート-

No.29:国立ベンゲット大学で堆肥作り研修


 こんにちは、中島です。

 ベンゲットの草の根プロジェクトも3年目に入りました。最後の1年をしっかりやって大きい成果をあげたいと思います。皆様のご声援をお願いします。

 横森さんが日本からベンゲット州トリニダッド町に来ると、研修に、セミナーに、農家指導にとあちこちから引っ張りだこです。それを見ても野菜畑の土づくり技術に対する現地の人たちの関心が高まっているのがよくわかります。

説明をする横森さん


 3月17日には、国立ベンゲット大学(BSU)で2回目のセミナーが行なわれました。第1回(昨年12月10日 現地レポートNo26参照)は植物病理学科の4年生を対象に約30名の参加でしたが、今回は園芸学科の1年生から4年生が対象で90人以上の学生が参加しました。

 横森さんはまず、「農業を行なううえで一番重要なことは土作りであること」、「自分でコンポストを作ることが大切なこと」、そして「身の回りにある有機物なら、なんでもコンポストにできること」を話しました(写真右)。たとえば「フィリピンでは雑草を刈ったあと焼却しているが、それは本当にもったいない、コンポストにして畑に戻せば価値の高い有機資材になる」ということです。


 その後、プロジェクトとBSUのスタッフがコンポストつくりの実演をしました。その作り方はこれまでにホームページでお伝えしたとおりです。


コンポストつくりの実演(1)
コンポストつくりの実演(2)


 その後、教室に戻り、日本の長野にある横森さんの畑、炭焼き窯などをDVD映像で紹介しました。堆肥、炭、木酢を使って土作りを行い、安全で、おいしい野菜を作るので、スーパーマーケットに対して有利に販売が行なえるとの説明もしました。

 学生たちの反響は大きく、さらに詳しく話を聞きたいようです。担当教授からは早速、次には有機栽培に不可欠なボカシ肥料の作り方を教えてほしいと要望がありました。

 ベンゲット大学はこれまで純粋な有機農業を強く推奨してきましたが、高温、多雨、多湿の熱帯地域では、病害虫の発生に悩まされて、なかなかうまくいかないのが実情です。そこで、有機質堆肥などで土づくりをしながら徐々に農薬、化学肥料を減らしていくという現実的な横森さんのアプローチとその成果に、大学の先生方も共鳴するようになったのだと思います。

 横森さんにはこれからはますます講義、講演、実演の要請が多くなるでしょう。先生や卒業生を通じてこの技術の更なる普及を図るように、今後も大学に協力していきたいと思います。


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