TOP > 海外からの便り・海外情報 > 研修生便り(米国) > バックナンバー



Time goes fast.

上田 幸宏 (米2/長崎県出身)

 
 

時間というものは果てしないものだが、自分の人生はその中にあり、ここ米国で農業の研修をしている期間はほんのわずかであり、通過点である。

 自分は今、その米国での農業研修の最中であり、終盤をむかえようとしている。そして、いつも思っていたのは、時間が経つのは早いなということと自分への問いかけだった気がする。

 自分がこの研修で訪れた主な場所は、第1・2次学課研修が行われたワシントン州モーゼスレイク、短期実習で行ったコロラド州のセダレッジ、長期実習でのワシントン州スタンウッド、第3次学課研修先のここネブラスカ州のリンカーン。それぞれの土地で楽しいことや苦しいことなどいろいろと感じることができた。

 第1、2次学課研修が行われたモーゼスレイクでは、初めの頃は時差ぼけのせいか、体がだるかった。それにも慣れて英語や米国農業についての勉強や運動をした。この1次学課で感じたのは、日照時間が長いこと、カラッとした暑さ、平らなこと、食事の違いなど。ここで生活していくうちに自分の中で思ってたことは、自分はここに何をしにきたのだろう、という疑問だった。だから、とりあえず自分のできることをやろうと思った。そして、早く短期実習が始まらないかなと思っていた。このときは時間が経つのが遅く感じた。

 短期実習から戻ってきてからの2次学課研修のときは時間が経つのが早く感じた。このときに自分が感じてたのは、仲間というものだった。

 仲間意識を持ち始めたのは短期実習の時だったと思う。1人で配属されたいと思っていたが、6人配属になった。これは結果的に自分にとっては良かったと思う。このメンバーで過ごした3ヶ月間は楽しかった。仲間は良いなと思った。この短期実習ではほかの人種と触れ合うことができた。果樹農家だったので、多くのメキシコ人労働者と出会った。

 彼等に会うまでメキシコ人のイメージは未知だった。ただスペイン語を話すことしか知らなかった。彼等は陽気で人が良かった。自分はメキシコ人、スペイン語、メキシコ料理が好きになった。ここでの生活は日が経つにつれて1日が早く感じた。

 長期実習ではワシントン州スタンウッドの酪農農家へ配属となった。自分の仕事は子牛の育成と搾乳の補助などであった。ここもメキシコ人が多かった。米国の農業はメキシコ人なしでは成り立たないのかなと思った。この実習中は自分と向き合うことが多々あった。仕事の面ではメキシコ人でとてもよくできる人がいたので、その人を目標にしていた。とにかく一生懸命やってきたつもりだ。その中で自分の反省すべき点は次へ生かしていきたい。自分はまだまだこれからだという気持ちがあるから、「庶二無二」ということばを胸に前へ進んでいきたい。この長期実習の一年間は本当にあっという間だった。

 第3次学課研修へいつのまにか突入していた。グレーハウンドバースに3日間ほどのり、ネブラスカ州のリンカーンへ到着した。皆と無事再会できてなによりだった。1年生の仲間も新しく加わり、新たな生活。ホストファミリー、教授や通訳の人たちにとても世話になりながら、そして楽しくキャンパスライフを送っている。
 
 残りの研修生活も自分の納得のいくものにしていきたい。

 
 

※この原稿は『北米報知新聞2006年3月11日号』に掲載されたものです。

 
   


Copy Right 社団法人国際農業者交流協会