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-フィリピン技術協力事業 現地リポート-

No.4:プロジェクト参加者の日本研修

農林水産省環境保全型農業対策室山田亨係長から講義をいただく。


 9月9日、フィリピンから研修員が来日し、日本国内でさまざまな研修を受けました。 この研修は、『草の根技術協力プロジェクトに参加しているメンバーに日本で行われている環境にやさしい野菜づくりを理解し、現地のプロジェクトを一層活発に推進してもらおう』と、当協会が9月9〜16日の間実施したものです。

 

築地市場で大朏場長から青果物、水産物の流通に関する説明を受ける研修員



 研修員はプロジェクトのパイロット農家マーフィーさん、プロジェクトのフィリピンにおける共同実施団体であるJAECAAPのドミンゴ会長、それにフィリピン農業省のコーディレラ地方局で本プロジェクト支援・協力のコントロールタワーの役割を果たすジョシーさんの3人です。この3人はプロジェクトの担い手、支援者として欠くことのできない人たちです。


長野の横森農場で、環境保全型栽培によるレタスの収穫を実習。

 
 8日間と短期間でしたが、中身の濃い研修プログラムが実施されました。一行はまず日本の野菜生産などについて講義を受け、築地市場で生鮮農産物の流通を学んだあと、長野県でコンポスト(堆肥)生産、畑の土壌改良、野菜づくりなどを視察・実習しました。 長野から帰った研修員一行は、つくば市にある中央農業総合研究センターで環境保全型農業の最先端技術を学び、また神奈川県藤沢市の相原農園で有機農業を、さらにJA秦野の直売所「地場さんず」を見学し、研修成果を協会に報告して16日に帰国しました。(スケジュール詳細はこちら:PDF


 プログラムを終えた研修員たちは、日本で実践されている環境保全型野菜生産技術や試験研究に強い感銘を受けた様子で、「帰国した後にもっと多くの農家を巻き込んで土づくり・野菜生産を精力的に進める」と決意を明らかにしました。彼ら3人がこれから本格的に野菜生産の始まるプロジェクトで研修成果を発揮してがんばってくれるよう期待しています。

つくば市にある中央農業総合研究センターで、
環境保全型農業の最新技術開発について講義
(研究者4名)をいただき、試験圃場を見学


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