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-フィリピン技術協力事業 現地リポート-

No.12:炭・木酢を使った土壌改良研修

 こんにちは、横森です。No.11で報告した『炭・木酢製造テストプラント』での研修について詳しくレポートいたします。

 今回のフィリピン出張では、炭・木酢を使って土壌改良を行う方法の実地研修を行いました。前回出張時にドラム缶とステンレス製冷却機を使った炭・木酢デモ施設を造りましたので、このたびはそれで生産された炭と木酢を利用して土壌改良や病害虫防除を行う方法を教えることにしました。

 研修では炭と木酢を使った堆肥の作り方、炭を土壌に混和して土壌微生物が繁殖しやすい環境を作る方法、野菜の根元に木酢10-20倍液を潅注して土壌微生物を活性化する方法、そして木酢200-300倍液を葉面散布して病害虫を防ぐ方法などを、すべて圃場で実演し、実習させるというスタイルで教えました。

 フィリピン農家は木酢を全く知りません。物珍しさもあるのでしょうが、強い関心があるようで、約50人の参加者がありました。地元の農家をはじめ、アトックなど周辺の町からも役場や農家が参加してきました。

 これからは、野菜栽培の方法に加えて炭と木酢の利用をできるだけ多くの農民に指導したいと思います。ラ・トリニダッド以外にも要望があればできるだけ出かけて行って指導するつもりです。

説明用のパネル、野草、鶏糞、燻炭などの資材を準備 堆肥製造の実演。野草やその他の資材を堆積して、木酢をかける。
葉面散布の実演。木酢を希釈して野菜の葉面に散布する。 教室でビデオ、パワーポイントプレゼンテーションを使って説明。


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