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-フィリピン技術協力事業 現地リポート-

No.8:横森さんがツブライ町農民会議で講演


 皆さんこんにちは。

 日本はいよいよ冬将軍の到来だそうですが、ベンゲットは昼間17,8℃、夜間13℃程度、過ごしやすい季節です。ここラ・トリニダッド町はイチゴが特産品ですが、今年は元気がありません。10月に襲来した猛烈な台風によってイチゴの株が吹き飛んでしまい、加えてその後の多雨で湿害にあっています。12月中旬に入っても生産量は平年に比べてだいぶ少なく、その結果値段は2倍近くに跳ね上がっています。観光地となっているストローベリーロードでは、1キロ当たり250ペソ(500円弱)というフィリピンでは信じられない値がついていました。

 さて、プロジェクトに参加しているツブライ町では創立記念日の催しとして11月26日・27日の2日間に亘って「ツブライ農民会議」が開かれ、27日には横森さんが講演を行いました。プロジェクトスタッフのリッキーもその一部を担当しましたが、横森さんは「日本農業の技術経験」と題して、朝8時半から午後4時まで殆どぶっ続けで講演しました。

 聴衆は1,200人以上、そのほとんどが農民で、ツブライ町の野外講堂を埋め尽くす大聴衆はさすがに圧巻の迫力がありました。

 話の内容は「ベンゲット安全野菜栽培技術普及プロジェクト」が推進している堆肥、炭、木酢、それに農民の組織化についてで、締めくくりとして、「世界は一つになっていく、農民はそのことをよく考えていく必要がある」と話しました。

 熱心にメモを取っている人も多く、みんなの関心の大きいことがうかがわれました。これらの人々の中から、自分で土づくりを行ない、木酢を使う人が沢山現れることを期待します。ツブライ町当局は特に熱心に安全野菜技術の普及を推進していることもあり、期待が膨らみます。


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