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8ヶ月の経験

斎藤秀和(米2/山形県出身)

 

 短期農場実習では、農場が小さかったのでボスやボスの家族、またたくさんのアメリカ人ワーカーとコミュニケーションが取れた。アメリカの農業、文化、習慣そして英会話など多くのものを、短期農場実習で学ぶ事が出来充実した3ヶ月間だった。

 短期農場実習が終り、11、12月と大学のあるモーゼスレイクに戻り一ヶ月半英会話とアメリカ農業の概要を各専攻の農業学習をした。また研修生同士と過ごす最後の学課研修だったので、仲間同士色々たくさんの話しをしながら親睦を深めた。

 短い第2次学課研修も終り、現在コロラド州西部、シダレッジの町で長期農場実習を行っています。12月初旬、モーゼスレイクからグレイハウンドバスに乗り2日掛けてシダレッジに着きました。移動中の車窓からはロッキー山脈やアメリカの広大な自然を見る事が出来、改めてアメリカと言う国が大陸である事を感じさせるものでした。

 シダレッジは、ロッキー山脈の裾野にあたり、標高2,000mを越える高地にあります。そこでは日本では見る事の出来ない広大な景色が広がっています。農場は、リンゴと桃を栽培おり、今、リンゴの剪定作業をメキシカンクルーの一員となって仕事をしています。短期農場実習では、殆どメキシカン達と仕事をする機会はありませんでした。また、造園の会社も経営しているので造園が忙しい時にはその仕事もしたりしています。

 今は、毎日メキシカンと一緒に仕事をし、スペイン語でコミュニケーションをとっています。彼等との仕事は今まで経験した事の無いもので、仕事の速さや陽気な性格に圧倒される毎日を過ごしています。今は、10人程のメキシカンと仕事をしていますが、収穫時期には、30人以上のメキシカン達と一緒に仕事をするようなので圧倒されないよう頑張りたいと思います。

 アメリカに来て8ヶ月を過ぎようとしている。これまでの事を振り返ると、とても短く充実した8ヶ月間だった。 昨年、6月末に渡米しワシントン州モーゼスレイク市にあるビッグベンド・コミュニティカレッジで一ヶ月半の基礎英会話とアメリカの習慣・文化などの学課研修をした。

 8月6日からの短期農場実習はワシントン州ロイヤルシティという人口1,500人のとても小さな町の農場に配属になった。そこの農場は果樹と野菜の複合農場で、果樹はリンゴ、西洋梨、和梨、桃、チェリー、プラム、そしてネクタリン、野菜は、キュウリ、スイカ、メロン、トマト、ナス、カボチャ、サマー・ウィンタースクオシュそして50種類以上のペッパーを栽培している農場だった。

 農場の特色としては、果樹、野菜共に有機栽培をしている事。自分が考えていたアメリカ農場は、農薬を散布し作物を大量生産していると思っていたが、配属されて農場は120エーカーとアメリカの農場では規模が小さいが多品目、多品種の作物をファーマーズ・マーケットで販売するとても興味深い農場だった。

 仕事は、キュウリ、スクオシュ、スイカそしてメロンの収穫、農場内の潅水管理、農場の草刈など果樹そして野菜を含めて様々な仕事をする事が出来た。また農場では毎週土曜日に開かれるアイダホ州モスコーの、ファーマーズ・マーケットへ出店し消費者達とじかに接することが出来た。その土曜日は、朝4時に起き2台のピックアップトラックに野菜と果物を積み、3時間かけてモスコーへ向う。そこでは、英語で果物と野菜の値段を説明して接客を通して多くの英語を学ぶことが出来た。

 長期農場では、これから益々スペイン語が重要になるのでスペイン語の習得が目標の一つとなりました。ここへ来て2ヶ月足らずですが仕事も生活も落ち着き始めた所です。まだ、アメリカに来て8ヶ月足らずですが、これまでたくさんの人々との出会いがあり接した全ての方々が優しく接してくれました。その方々に対し心から感謝します。アメリカで研修する2年間は自分の人生にとっては短い2年間だと思い、一瞬一秒を大切にし日々の生活を過ごしていきたいと思います。

 
 
※この原稿は『北米報知新聞3月5日号』に掲載されたものです。