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欧州:デンマーク、ドイツ、スイス、オランダ
(プラクティカル・コース)

デンマーク、ドイツ、スイスあるいはオランダにて研修する、滞在期間が約1年間のプログラムです。

確立された農業制度の下、環境保全や食の安心安全に対する高い意識と先進技術で注目を集める国々での農場実習を主体とした研修プログラムです。伝統的な農村文化が息づく地域でありながら競争の厳しい欧州社会で、明日の農業経営に対するヒントを探れます。

研修の流れ(平成24年3月上旬〜平成25年3月下旬)

語学学習
(約2〜3週間)

・各国到着後に各国の語学学校で行う語学研修です。
・この間にホームステイを経験し、徐々に各国の生活に慣れていきます。

農場実習
(約12ヶ月間)

・実習期間中は、配属農場から一定の実習手当が支給されます。研修生はこれを研修中の小遣いに充て、また、最終研修旅行費用を各自で計画的に積み立てます。

各種セミナー

・農場実習期間中に1〜数日のセミナーが数回開催され、農場視察や他外国からの研修生との交流会等が行われます
・スイスにおいては、別に家政研修が組み込まれていて、スイスの伝統的な料理や手工芸を学ぶ他、畜産加工実習等を行います。男性もこのプログラムの一部に参加します。

最終研修旅行
 〜報告会
  〜帰国
(平成25年3月)

・研修生自身の旅行計画による約2週間の自由研修旅行を行い、最後に各国受入機関における報告会を済ませて、グループ全員で帰国します。



各国の特徴及び選択可能な業種

◆デンマーク

  デンマークはヨーロッパ最大の豚肉輸出国として、EUの中で最も厳しい環境規制を行いながらも、農産物の国際マーケットで確固たる地位を築いています。この国の先進的農家経営は、高度な農業組織と普及組織、そして、農業教育制度により支えられており、世界の消費者のニーズに合わせた生産・販売戦略が特徴的です。
 デンマークでは農家は家族経営が中心で、人々の性格も温厚であるため、アットホームな雰囲気がありますが、ヨーロッパの中では比較的規模の大きい近代的経営を行なっています。多くの作業は機械化されており、大型機械による農作業も多いため、特に畜産専攻の研修生は搾乳等の作業経験に加えて、大型機械(トラクター、けん引車等)の操作に慣れておく必要があります。

《酪農》 搾乳牛100〜300頭規模の酪農場における酪農作業全般と畑作作業をすることになります。かなり大規模な農場においては研修生宿舎で自炊生活をするという一部例外もありますが、基本的に家族経営で、研修期間中は農場主家族の一員として生活をすることになります。

《養豚》 母豚100〜1,000頭規模の一貫経営農家への配属となります。研修期間中は基本的に農場主家族との同居生活になりますが、大規模農家の場合は、別居・自炊となる場合もあります。作業は、子豚や母豚の移動、去勢、豚舎清掃、人工授精等の養豚一般管理作業、並びに畑作作業となります。

◆ドイツ

 ドイツは、ヨーロッパのほぼ中心に位置し、国土の40%以上を農地として利用しており、バラエティー豊かな農業が行なわれています。一般的に、北部では平野が広がり、大規模な畜産・畑作が行われ、南部では、比較的規模の小さい多角的経営が行われています(特に南部ではワインぶどうの栽培が盛んで、良質な白ワインが作られています)。
 EUにおける農政改革が進む中、厳しい経営を強いられつつもプロの農家として誇りを持った農場主のもとで学ぶことができます。また、原則的に、農業、あるいは園芸マイスター(国家資格保持者)である農場主、もしくはマネージャーのいる農家への配属となります。
 配属可能な業種は、畜産、露地野菜(有機含む)、果樹(有機を含む)、鉢物で、地域によってその農業事情が異なります。なお、ドイツでは非常に確立された有機認証制度があり、それらの認証を受けた有機農家で研修することも可能です。
 日本と同じタイプの産業形態を持つドイツにおいて、農業がどのような位置を占め、国民にどのように理解されているかを知ることは、日本の将来を考える上で大きな参考となるでしょう。

《酪農》 搾乳牛50〜100頭規模の酪農家において、搾乳、給餌、放牧管理等の酪農全般にわたる作業を行います。研修期間中の生活は、農場主家族との同居となります。

《養豚》 母豚100〜600頭規模の一貫経営農家への配属となります。養豚業の他、畑作との複合経営を行っていますので、大型機械作業も研修生の重要な仕事になります。研修期間中の生活は農場主家族との同居となります。

《露地野菜》 配属農家は、有機栽培による野菜生産が多く、一農場で生産する種類は多品種に及びます。作業は、野菜生産に関わるすべてのことで、特に有機栽培農家においては、手作業が多くなります。宿舎は、農場内にある研修生用宿舎を利用し、食事は賄い付きと自炊とに分かれます。

《鉢物》 施設栽培による鉢花栽培農家への配属が可能です。作業は、定植、誘引、水やり、害虫駆除のための天敵散布など。ほとんどの場合、農場主宅から独立した宿舎に住み、自炊生活になります。

《落葉果樹》 りんご、ワイン用ぶどう、洋ナシなどの生産農家への配属が可能です。有機栽培による生産を行っているところもあります。研修期間中の生活は農場主家族との同居となります。

《造園》 一般造園会社、あるいは宿根草を取り扱う農家への配属になります。庭園管理、施工などが主な仕事になります。ほとんどの場合自炊生活になります。

《ワイン》 醸造に携わったことのある、あるいは醸造学を学んだ参加者に限られますが家族経営のワイナリーへの配属が可能です。

◆スイス

 研修生の配属地域は山岳農業地帯ではなく、ボーデン湖からレマン湖に至るスイスの食糧生産地帯といわれる中部平地です。農家の規模は、ヨーロッパの中では小さく、平均15ヘクタール程度で、畜産を中心に野菜、果樹、森林など、多種複合経営を行なっている農家が多いのが特徴です。食糧自給という自覚が国民全体に行き渡っているため、土地の有効利用ということが最も重要に考えられていて、激動するヨーロッパの中にあって、確固たる農業政策のもとに独自の農業を営んでいます。また、ほとんどの農家がIP農業(統合農法=環境調和型農法。伝統的農法と科学的農法の両方を上手く組み合わせて、環境の維持と改善をしながら効率よく利益が上がる農業生産基盤を作ろうという農法で、長期的に自然資源を利用する農業にとって重要な考え方)を実践しているため、これに興味を持つ研修生にとっては非常に勉強になる派遣先です。
 また、昔から男性が外仕事、女性が家の仕事を行うスタイルが一般的なため、女性研修生は農業以外にも家政を行うことになり、農家によっては家政が中心になることもあります。
 さらに、秋季には家政学校における家政研修が設けられています。家政研修では一般的なスイス農村婦人教育の基礎的教科に従って料理や手・工芸を勉強する他、チーズやソーセージ等の畜産加工実習も行ないます(男性研修生は、この内の一部のプログラムに参加します)。
 スイス派遣プログラムは、実習中に受け取る手当の一部を毎月積み立てることによって各種セミナー(家政研修を含む)の費用が賄われるため、他のヨーロッパ派遣プログラムに較べて研修参加費が低く設定されています。

《家政》 女性のみが配属可能です。多くは従業員の多い畑作・野菜中心農家に配属され、農家の主婦と共に家事と農作業の両方を経験することになります。

《複合》  酪農と野菜、酪農と落葉果樹等の複合経営農家への配属となります。ほとんどが家族経営の農家で、研修生は家族の一員として生活を共にします。酪農以外の畜産も扱っている複合農家への配属も可能です。

《野菜》  ほとんどがIP(環境保全型)農業を実践する15〜50haの農場面積を持つ農家での研修となります。有機栽培を行っている農家への配属も可能です。男性研修生の場合、農場主家族と同居ではなく、研修生用宿舎で自炊生活となることがあります。

◆オランダ

 酪農と各種園芸農場への配属が可能です。
オランダの園芸は、世界でもトップクラスの高度な施設栽培を行なっており、農場の多くは企業型経営(会社)であり、海外からの従業員も多く働いていることから、研修生には、オランダ語、もしくは英語の会話力と専門知識が要求されます。
 多くの園芸品目が国際マーケットにおいて確固たる地位を築いており、それらは、先進的技術と経営能力、そして、高度な市場システムによって支えられています。また、「環境に優しい花、野菜生産」に対する認証制度があり、農薬使用量等を減らすだけでなく、農場における総使用エネルギー量を抑えるなど、経営並びに環境コストにおけるバランスを保つ工夫もなされています。
研修生の配属先は、大規模システム集約化によるコストダウンを目指す農家のみならず、比較的小規模でも、販売・経営に工夫を凝らし、優秀な経営を行っている農家となります。
 酪農では農場主家族と生活を共にする場合がほとんどですが、園芸農場への配属の場合、そのほとんどが会社経営であることから、農場近くの一般家庭でのホームステイ、もしくはアパート生活をして、そこから職場に通勤する形となります。
語学力があって、ヨーロッパの最先端の園芸を学びたい人にとっては最適の派遣先です。

《酪農》  搾乳牛60〜300頭で搾乳ロボットを導入している農場もあり、高度技術を利用した効率的経営が行われています。研修生は農場主家族と同居生活をすることになりますので、ある程度の語学力が必要になります。牛舎清掃、搾乳ロボットのメインテナンス、トラクター等農業機械類の操作を始めとした農作業全般を行います。また、チーズ製造をはじめとした乳製品加工を行なっている酪農家への配属も可能です。

《養豚・養鶏・馬》 オランダの文化に触れながら養豚、養鶏、馬の研修をしたい方には各業種農家への配属もあります。

《複合》 畜産を中心とした耕畜連携経営での研修が可能です。組み合わせとしては、酪農と畑作・野菜、養豚と畑作・野菜の可能性があります。

《野菜》  研修生が希望する作目の他、露地栽培か施設栽培か、また、慣行農業か有機農業かにより、配属農家が決まります。施設栽培農家においては、完全に会社化された野菜生産工場と呼べる近代的設備が整った農場がほとんどで、一農家において他品目を生産するというのではなく、一品目または同類の少品目を生産するという形態が特徴です。また、天敵利用による害虫駆除方法なども積極的に取り入れられています。

《鉢物》  近代的施設栽培の技術は、世界のお手本となるほどで、時代の最先端を行っています。育種、それによる苗生産を行っている農場が多く、また、環境に配慮した経営を実践している配属農場が多いのも特徴です。

《切花》  アールスメーア花市場が物語るように世界の切花流通の拠点と言っても過言ではない一大生産地に配属されます。

《苗木》  緑化木生産農場への配属となります。配属農家の中には、EU諸国を始め、世界各国への輸出を独自に展開している農家もあります。

《球根》 世界の市場で取引される70%はオランダで生産されています。チューリップ、ユリ、スイセン、アイリスなどを生産している農場への配属が可能です。


◆こちらもご覧下さい。

    ・画像で紹介!欧州各国プラクティカル・コース

    

◆このコースについては、欧州支部HPに詳しく紹介されています。

   >>欧州支部HPはこちらから

 

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