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Questions & Answers


多く寄せられる質問と答えをまとめました。

《派遣前》

 

Q.1 社団法人 国際農業者交流協会って、どんな団体ですか?

A.1 農林水産省と外務省が監督官庁となっている公益法人で、旧団体を含めると50年以上の歴史を持つ団体です。主な実施事業として日本の農業研修生を海外に派遣する農業研修生海外派遣事業、海外から農業研修生を受け入れる農業研修生受入事業、そして、海外から講師を招いて開催するフォ−ラムやシンポジュ−ムなどを始めとした日本国内の農業者に様々な情報を提供する事業等を行っています。

Q.2 社団法人 国際農業者交流協会が行う海外派遣事業って、どんな事業なのですか?

A.2 協会が実施する海外派遣事業は、この種の研修においては、農林水産省が担い手育成のために補助をしている唯一の事業です。また、アメリカ・コンビネ−ション・コ−スについては、日本政府とアメリカ政府が相互に支援するとした政府間合意に基づいて創られた事業ですし、ドイツのコースではドイツ政府が研修の一部を負担するなど、それぞれ各国政府の協力の下50年以上の実績があります。さらに、アメリカとドイツにそれぞれ海外支部を置き、本部から日本人駐在員を派遣して、研修生が安心して、また有意義な研修が行えるよう、派遣先国の受入機関や教育機関と綿密に連携を取りながら実施しています。

Q.3 海外で農業研修することには、どのような意味があるのですか?

A.3 これからの農業経営は、日本以外の農業情勢を知らないと競争ができません。海外農業の生産現場、流通や販売がどのように行われているかについて、自分の目で見て体で体験しておくことがこれから農業を目指す人にとっては大変意義のあることです。また、親元を離れ、日本を離れ、自分の知力と体力を使って生きてみるという貴重な経験は、その人の生涯のバックボ−ンを形成していく重要な要素となります。両親、母国、そして、自分自身について考える時間を持つ期間でもあり、一生付き合える海外の友人や日本人仲間ができる楽しい期間でもあります。さらに、日々必要とされる現地語による会話により、自分では気づかない間にかなりの語学力を身につけることになります。人によって差はありますが、これらが研修制度に参加する大きなメリットだと思います。

Q.4 ワ−キング・ホリディや留学などと海外研修はどう違うのですか? また、どのような立場(査証)で長期滞在できるのでしょうか?

A.4 渡航する目的が異なるため、各国への入国査証が違います。当事業は農業研修のために作られたもので、労働のためだけでもなく休暇を楽しむものでも大学での勉強のみを行うものでもありません。査証の種類は「研修生」、または、「産業訓練生」という分類になります。農場で農作業に従事しながら、それに語学や農業関係の学習を組み合わせたプログラムから、海外農業についての研修ができるように組み立てられており、その間、日々の生活を通じて、現地の人達との交流により相手国の文化や考え方を学び、相互の親善も図っていこうというものです。一般にはなかなか発給されない特別な入国査証や滞在許可証を取得することができるために、長期滞在が可能になっています。

Q.5 農業の経験がないのですが、参加できますか。

A.5 ほとんどのコ−ス(特にプラクティカルの各コ−ス)で十分な農業経験を要求しています。ですから、農業経験がまったく無いという場合は、渡航までにどれくらいの経験を積むことが可能かを検討しなくてはなりませんので、そのような場合には一度本協会派遣業務課までお問い合わせ下さい。各コースの中でもアメリカ・コンビネ−ション・コ−スは、派遣前に国内で2ヶ月の実習期間を設けており、徐々に研修に慣れていっていただけるよう工夫されていますので、農業経験が比較的浅い方にとっては参加しやすいコースとなっています。いずれにしても、農業経験があまりに少ないと、農場主が期待する作業ができないということになってしまいます。そうなると良い研修成果が期待できないということになりかねません。少しでも多くの農業経験を積んで参加されることを勧めます。

Q.6 自動車運転免許証の他に必要なものはありますか?

A.6 自動車運転免許証について、ヨーロッパ各国においては、オートマチック車よりもマニュアル車(クラッチを踏んで行う手動式ギアーチェンジ)が多いため、マニュアル車の運転ができるようにしておかなくてはなりません。ヨーロッパ各国においては、日本の運転免許証(または国際運転免許証)により運転することになりますので、オートマチック車限定では役に立たないことになります。そのため、自動車運転免許証を持っている方でもそれがオートマチック車限定とあれば、渡航までに限定解除しておく必要があります。
また、ヨーロッパにしろアメリカにしろ、トラクターを始めとする農業機械類を使用することが多いので、特に、畜産全般、野菜、畑作、落葉果樹等の業種を希望する方は、渡航までに大型特殊運転免許証、もしくは、農耕車限定大型特殊運転免許証を取得しておくことを勧めます。
なお、農耕車限定大型特殊運転免許の取得については、各県の農業大学校等において講習会が開催される場合があるので、早い時期に開催日程や受講資格等について確認しておくと良いでしょう。

Q.7 大学を休学して参加できますか?

A.7 基本的に各派遣コ−スの応募条件を満たしていれば参加できます。大学等を休学して参加される場合には、研修終了後の復学について在学される大学等にご確認ください。

Q.8 参加費は高いのでしょうか? また、奨学金制度のようなものはありますか?

A.8 各コースへの参加費用、事前講習等への参加費用等については、本ガイドブックに掲載の通りです。ご自身の推薦県から助成が得られない方は、分担金も自己負担になりますので、その分負担は多くなります。帰国後、就農することが決まっている方で一定の資格条件が整っていれば、国の制度資金である就農支援資金を利用することができます。当資金に関する相談は、応募先の都道府県担当課、もしくは、青年農業者等育成センター(農業公社)へお問い合わせ下さい。また、国や地方自治体等による助成が受けられない方で、かつ一定の条件が整えば研修費用の一部(1人当たり25万円)について、本協会の奨学金制度(国際農業交流事業推進基金研修生サポ−ト資金)を利用することができます。詳細については本協会派遣業務課にお問い合わせ下さい。参加費用が、高いか安いかの判断は一概には決められないと思いますが、海外で充実した1年〜1年半の研修を行うことによって得られる大きな成果に対する投資と考えることができれば、それが無駄になるということはないでしょう。

Q.9 海外は危険だと聞いていますが、研修するところの治安は大丈夫でしょうか?

A.9 研修生が実習する農場は、ほとんどが農村地帯で、まさしく人間的にも環境的にも、海外の良さがそのまま存在するような治安の良いところとなっています。しかしながら、現地で生活する上で研修生が気をつけるべきことというのはいくつかありますので、それらについては、事前講習や出発時講習において詳しく説明して注意を促すようにしています。なお、当協会では、アメリカにはワシントン州シアトル市に、また、ヨーロッパにはドイツのボン市にそれぞれ支部を置いて、本部から職員を派遣して24時間態勢で研修生のお世話をしていますので、その点においては本人にとっても、また、ご家族の方々にとっても安心していただいています。

Q.10 言葉に自信がないのですが、語学力はどの程度必要ですか?

A.10 語学力は高ければ高いほど現地で吸収することが多く、また、生活そのものが充実します。研修に参加されることを決めた時点から、語学を勉強されることを勧めます。ただし、参加者にとって初めて触れる言語もありますので、事前講習において徹底した語学指導を行い、また、渡航までの待機期間中も参加者には継続的な勉強をしていただきます。事前講習では、農業研修生に合わせた語学指導において長年の経験を持つ方々を専門の語学講師としていますので、それに従った学習を続ければ、間違いなく上達します。語学力の伸びは、個人の努力に負うところが大きいので、一概にどの程度の進歩が見られるということは言えませんが、事前講習から出発時講習まで、毎日1時間程度の学習を継続することができれば、かなりの力をつけることが可能です。約14,000人の先輩たちがやってきたことです。貴方にできないことはありません。

Q.11 選考試験は難しいのですか?

A.11 ふるいに掛けて応募者の中から優秀者だけを選ぶという選抜試験ではなく、応募者一人一人の資質を判断する材料とするためのものとお考え下さい。純粋に海外で農業研修したいという気持ちをもち、必要な農業経験等をお持ちならまず問題ありません。しかし、例えば10人の受け入れ枠のあるコ−スに12人の人が応募して、12人全員が適格者としたら、どうしてもその内の2人には派遣枠の余裕のあるコ−スへの変更を勧めることになります。また、希ではありますが、事前講習後から派遣までにどうしても農業経験や語学力が不足していると思われる場合は、派遣を次年度へ延期して、その間、日本で農業経験や語学学習を積むことを勧める場合もあります。繰り返しになりますが、真剣に海外で農業研修をしたい気持ちをお持ちなら、私たちはできる限りのお手伝いを致します。

 

《現地研修》

 

Q.12 現地で病気や怪我、その他の問題が起こった場合のことを考えると心配なのですが?

A.12 農場では農場主やその家族が、また、語学研修中や大学での学習期間中はホストファミリ−や研修責任者が、必要な処置をとったり相談に乗ってくれることになっています。また、アメリカ(ワシントン州シアトル市)、ヨーロッパ(ドイツのボン市)にそれぞれ本協会の支部を置き、本部から派遣した日本人スタッフが現地受入機関と協力しながら、24時間いつでも研修生をバックアップする態勢を取っています。万一、病気や怪我をした場合の治療費用については、仕事が原因の場合は労災保険で、日常生活上の場合は現地健康保険(ヨーロッパ各国)、もしくは、研修生が渡航前に加入する海外旅行傷害保険(アメリカ)でそれぞれ支払われるようになっています。

Q.13 現地の農場実習はきついのでしょうか? 女性でも耐えられるでしょうか?

A.13 与えられた作業のみをこなしていれば良いというアルバイト的な姿勢では、研修そのものが無意味なものとなってしまいます。農場実習に対して一定の実習手当が支給されることもあり、相応の作業能力と責任が求められますが、社会で生活する上でこれら大人として求められることは日本国内でも海外でも同じです。体力そのもの、経験からくる要領ということについては、慣れるまでは大変なこともあると思いますが、他国から参加する青年男女の研修生がみんな十分対応していますし、今までの日本人男性、そして、女性も問題なく研修を終えていますので、通常の農作業がこなせる方なら自信をもって当たってください。基本的に、女性には女性に適した仕事が割り当てられます。いずれにせよ、作業の要領を心得ておくだけでもかなりの違いが出てきますので、渡航までに出来るだけ農業経験を積むことをお勧めします。

Q.14 食事事情はどうですか?

A.14 派遣先国はいずれも先進国ですので、水、食べ物等について心配することはありません。基本的に海外では日本食に固執せず、「郷に入れば郷に従え」のことわざに従って派遣先国の料理を楽しむことが、経済的であり、その国に馴染む一番の近道と言えるでしょう。

Q.15 農場実習配属先はリクエストできますか? 配属先はどのように決まるのですか?

A.15 選考に合格したら事前講習を受講していただきますが、そこで、農場配属に関する個人面接を行い、業種、形態等について詳細な希望を出していただきます。その後、受入機関と協会とで配属可能な農場の中から最も希望に近い農場に配属を決めるか、または、新たな配属農場を探すという方法をとっています。できるだけ個々の研修生の希望に沿うべく努力していますが、すべての要望を満たす配属先というのはほぼありませんことをご了承ください。

Q.16 現地での生活費や小遣いはどの程度用意したらよいのでしょうか?

A.16 派遣コ−スによって差はありますが、基本的には、渡航前に納入いただく研修参加費に加えて、研修生の農場実習に対して支払われる実習手当によって、往復航空賃、出発時・帰国時の諸経費、現地研修中の宿舎や食費等の生活費、語学研修やセミナー、また、大学における学習時の費用等の研修に必要なすべての経費が賄われますので、余分なお金を持参しなくても十分研修ができるように組み立てられています。ただし、渡航直後の学習期間中と、それに続く農場実習において最初に実習手当が支給されるまでの間の生活費として、6万円〜9万円程度を持参していただくことになります。

Q.17 現地ではどのような宿舎で生活するのでしょうか

A.17 農場主の家族と生活を共にする場合や、農場の敷地内で農場主家族と別棟の宿舎で生活するケ−ス、そして農場と離れた町のアパ−トやホームステイの場合など様々です。アメリカとオランダを除く欧州の各国では農場主家族と生活を共にするケ−スがほとんどです。場合によっては、部屋を他の研修生とシェア−する場合もあります。

Q.18 研修期間中に休暇は取れますか?

A.18 基本的に1週間に一日は休みとなっています。また、農場主と相談の上、一時休暇を取ることができる場合もあります。ただし、農業の場合、業種によっては農繁期等は休みが取れない場合もありますし、反対に農閑期は作業時間が少ない場合もありますので、その辺りの事情については理解していただくことが大切です。

Q.19 農場滞在中はホ−ムステイですか、自炊ですか?

A.19 派遣コ−スや農場によってまちまちです。一概には言えませんが、ある程度は自炊出来る知識を持って渡航されることを勧めます。


《研修後》

 

Q.20 研修後、何か資格とか取得できますか?

A.20 海外研修を終了した際には修了証書が授与されますし、履歴書等に経歴として書くことは出来ますが、何かの資格が取得できるということはありません。なお、語学力においては、TOEFL(トーフル)やTOEIC(トーイック)、また、ドイツ語検定試験等を受験して、かなり高いスコアを獲得されるOB・OGが毎年おられます。

Q.21 研修後の進路について心配なのですが? 就職先を紹介してもらえますか?

A.21 進路に関する相談についても親身に行っています。就農希望(農家後継、新規就農、農業生産法人への経営参加や就職等)、海外協力活動参加、就職、そして、留学など、研修生個々の要望に沿った内容で実現できるよう最大限のお手伝いをしています。当協会へは、農業法人、農業関係団体、その他一般企業等からの求人の問い合わせがあり、これに加えて、農業関係各機関や団体、各県OB組織との連携、協力によって、帰国した研修生に必要な情報の提供や支援を行なっています。



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