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ドイツにおける食育への取り組み
ソフィーウントハンスショル学校
Sophie-und-Hans-Scholl Schule
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ドイツで最近増えつつある総合学校。ソフィーウントハンスショル学校もその一つである。ドイツ中西部のヘッセン州州都ヴィースバーデンにあるこの学校では食育に力を入れて取り組んでいる。
総合学校(Gesamtschule)
ドイツの学校システムは日本とは異なり、義務教育の段階で学生の将来(就職)に大きく影響を与える進路設定がある。例えるなら大学へ進学するもの(ビジネスマン)、農家、工業技師、教職に至る道程が早期段階で殆ど固定されているということである。州によって教育指針が異なり、取りまとめて説明するのは本題と異なるので、ここでは教育システムに関する説明は避ける。
総合学校とは細分する学校のシステムをまとめた学校といえる。基礎学校(Grundschule)と呼ばれる初等教育を4年受けた者ならば基本的に誰でも入学できる。
ソフィーウントハンスショル学校は様々分かれる学校システムの内、基幹学校、実科学校、そして夜間学校を包括している。
食育へのアプローチ
ドイツの食
現在ドイツの子供たちの30%が朝食を食べないで学校にやってくる。20%の子供たちは5〜10ユーロのおこずかいを保護者から受け取りそれで買い食いをしている。残りの50%が家で済ませる或いは持参している。また、ドイツ人の半数以上がファーストフードの味を美味しいと認識しているらしい。食料費にお金を費やすぐらいなら車や家などに余計に出費をした方が良いという考えが多く、他のヨーロッパ諸国に比べ食料品質に関する注目度は若干低いようだ。その反面、有機農業に関する取り組みは確立されており、消費者層も、食の安全・健康を気遣う人と、なるべく安く、簡単に済まそうとする人達で真っ二つに分かれる。
-食育-
食品に関する認知や食習慣の改善、味覚の発達、食文化の継承や発展など、人が食べ物を通じて食というものの概観を身に付ける事で「食事の自己管理能力」を高め、より健康的で豊かな日常生活を営み続けるための教育。特に子供が成長の過程で身につける食生活が不偏的かつ健全である為に広義な意味で食を教える事。
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ソフィーウントハンスショル学校の場合
学校の取り組み
ドイツの学校の多くには給食がない。お昼休みになると家に帰って食事を取ったりお店で買い食いをしたりするのが一般的になっている。この学校では生徒たちが積極的に食と向き合える機会が得られる努力をしている。
給食
全校生徒約650人の内約100人程度が毎日給食を食べている。日本の給食と違い絶対に取らなくてはいけいないという事ではない。一食は飲み物とおかず一品、サラダ、それに全粒パンとチーズがついて2.3ユーロ。予め給食を食べるか食べないか申し込むのだが、その日によって友人が給食を取るなら自分も取りたい、あるいは今日のメニューが美味しそうだからという事で給食をとる子供もおり、必ずしも申し込みをしていなくてはいけないということはない。人数が流動的で、もしも予想より食べたいという子供が来てしまったらどうするのかと質問したところ、給食を取る100人というのは全員が申し込みをしているわけではなく、実際に給食を食べた子供の数で大体いつもこのぐらいの人数に納まるため問題ないという事だった。
給食・売店で使う食材の工夫
・マンゴー、バナナ
マニラ、フィリピンから輸入品を使用しており、マンゴーは特にピュレ缶詰で、マニラのストリートチルドレンが工場で働いて作ったものである。自分たちと同年代の子供が働いている現状を教えている。これは教会の後進国援助プログラムの協力を得て行っている取り組みである。

購買では学生が係りを務める
・リンゴ
この学校はりんご園を保持しており、そこに300本ほどのリンゴを植えてある。学生が授業の一環で木の世話や収穫などをしている。収穫したリンゴはジュースにして購買で販売したり、給食に出したりしている。
購買で売られる食料も重要な食育の機会となる。ドイツ人の多くがハンバーガーやフライドポテトの味に慣れ親しみ、単調な味覚に埋没している現状があるので、間食においての食育も大切である。

休み時間生徒がリンゴジュースの販売 |

庭でリンゴジュースを作っていました |

絞りたてのリンゴジュース 風味がすごい
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・香辛料
香辛料は味覚のみでなく、臭覚にも作用し、食に対する興味を引き起こさせる重要な要素になると考えている。給食にふんだんな香辛料を使用したメニューを準備した「香辛料週間」を催し、
日ごとに異なる香辛料(八角、アニス、胡椒など)をテーマにする取り組みがある。この他にも他の食材をテーマにした週間企画を考えており、例えば「ヌードル週間」では様々な麺類をメニューを施す。
様々な香辛料を準備してある
学校給食の方針
- 減塩
- 低脂肪(低動物性脂質・高植物性脂質)
- 減人工調味料
- ふんだんな香辛料
- 旬
- 自然で安全
フランスにはお子様ランチが無い
この学校で食育に取り組むに当り思想的に参考となったのはフランスの食事である。フランスのレストランにはお子様メニューと言うのが存在していない。お皿が大きいか小さいかの差はあるにせよ、大人と子供は同じ食べ物を食べている。ドイツの場合、Kinderteller(お子様ランチ)が存在し、フライドポテトやチップスにケチャップやマヨネーズがたくさんかかったピノキオやミッキーマウスのお皿のメニューしかなかった。単一な味覚が表現できるメニューは限られるものであるし、子供がファーストフードだけを好むものではない。子供の頃から確立した舌の感覚、食の認識を身につけることが必要だと言う考えが食育アイデアの発端となった。
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