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H17研修生
1年を終えて・・・

1年間の研修を終えた時、彼らの中に残った一握の宝物。 今日、それを日本へ持って帰ります。



研修生の報告書から

今年の研修生たちは1年の研修を終えて何を思うのでしょうか。ここでは研修生のレポートから一部を抜粋して紹介いたします。

ドイツ

学んだのは技術だけではなく、「働くということ」を多く学んだ。みんな与えられた作業をただこなすわけではなく、 どうすれば早くきれいにかつ自分にあまり負担をかけないかを常に考えていて、いろいろなアイディアが出てくる。 たくさん落ち込んで、たくさん悩んで、たくさん考えて、自分を見直す一年だった。一年間ドイツに暮らしてみて、 ドイツに実際住んでみなくては分らないことをたくさん見て知ることができた。(♀)

Ich habe ein schones Erlebnis gemacht, eine wunderbare Familie. Alle man sehr nett. Ich werde den Betrieb nie vergessen, in dem ich mein Praktikum gemacht habe!(♀)

農家は経営ももちろん大切だが、まずは環境・地球を第一に考えるというところにとても共感が持てた。 農業が母なる大地の一部を借りて営む以上、その恵みを人間が食いつぶしていくわけにはいかないと思う。 ドイツで成功して日本で出来ないはずはない。その鍵を握っているのは消費者だと思う。(♂)

ここで研修したことは将来の可能性を広げてくれた。それは日本では出来ないたくさんのことを見て、聞いて、 体験して、働いて、興味の幅が広がって、あれもやりたい、これもやりたいと思う。そして、それが今の自分には できるんじゃないか。(♀)

Bioが浸透しているドイツでも一般に比べればBioの市場は小さいもの。Bio農家が全体の%程なら積極的にBio製品を 買うのも消費者のごく一部でしょう。ただ小さい分お互いに思想・主義を共有し、結びつきを大事にしているのだと 思います。今後日本で有機野菜が広まるためには、まずこのような有機に対する意識が浸透し、理解ある消費者を得て いくことが重要だと思います。(♂)

スイス

日本では普通家族だけの労働力で農業を営んでいます。そのような点ではスイスと日本は本当に違うなと思いました。(♂)

スイスは日本に比べて地域社会と農業が近い。農家のすぐ近く、時には住宅街の真っ只中にでも牛が放牧され、 天気の良い日には多くの人がその周りを散歩している。(♂)

私は家族の一員なのだ。私が、もし牛を飼っているとしたら、何時になろうが彼らの世話をするだろう。 彼らは生きているし、私たちの生活を支えてくれているのだ。私は研修生だけれど、家族の中に入って学んでいるのだ。 夜遅くまで働くことも研修である。そのような環境で学ぶことは多い。仕事とはそのようなものなのだ。(♀)

私は、食物からいろいろなものが見える人になりたい、世界が見えるようになりたい、と思った。 スイス研修1年間。辛かった、苦しかった、泣いた。嬉しかった、楽しかった、笑った。いつも傍に仲間がいた。 私の人生の選択は間違ってはいなかった。今は心からそう思う。(♀)

配属農家の人たちは私に言った。「自然は限りあるもの。将来貴女に子供ができて、その子供に子供ができて・・・。 彼らに自然を残さなければならない。」私も農業を将来的に行う上でBio農法を取り入れたい。 それは子供たちに自然を残すという大きな義務もあるが、Bioで作る野菜はおいしい。自分が自信を持っておいしいと 思える商品を作り、販売できる生産者でありたいと思う。(♀)

見る物、やる事多くのものが初めてでした。この1年で一生分の涙を流した気がします。そんな時、 自分がこの家族に甘えようとしていること、また相手の事を考えるのを忘れていたことに気がつきました。 それから、自分を見直す機会が何度もあり、前向きに物事を考えられるようになりました。今でも気を引き締めて仕事して います。(♀)

私はこの1年で何かを広げ、進む事ができたのか? ・・・・『 ? 』で始まり『 ? 』で終わるこの研修。 1年間私の頭は常に『 ? 』であった。しかし、最初の頃の『 ? 』はいつも答えが見つけられず、答えなどないのでは? という本当の意味での『?』。でも今は何かが浮かびそうな、どこか明るい『?』である。(♀)

毎週のように日曜日はどこかへ出かけていた。ほんとに一年スイスを満喫した。はっきり言えるのは、 同じ環境で一年一緒に研修した10人の仲間は私の財産だ。日本に帰っても、歳をとっても。そして、 シェフィンとの出会い。これからの私に必要なものをたくさん与えてくれた。(♀)

消費者は商品の価格しか見ていない。スイスは周辺の国に比べ生活水準が高い。そこへ低価格の輸入品が入ってくる。 それに対し国産品は高い。そして消費者は「国産品は価格が高い過ぎる」という。スイスの機構、アルプスの山々、 丘陵、川が多いため農作業に手がかかる。そのため価格が高い。商品価格のその背景を消費者に伝えるべきだ。(♀)

この農場では複合農家らしく、ほんとうにいろんなことをやっていた。もちろん仕事もたくさんあった。なのに、 どれも、中途半端にすることなく、きちんと責任を持って守っていた。強くてパワフルな農場主、奥さんの下で私は農業、 加工、家事だけでなく、彼らの精一杯生きる姿勢から学ぶことがたくさんあった。(♀)

研修中なのだから当たってくだけろとぶつかっていくべきだと思いますが、一足がふみ出せなかった。 その原因の一つは反応が恐かった、勇気がなかった。ドイツ語に自信がなかった。ドイツ語理解の問題や相手に 違う意味で取られたということも何度もあった。私の意味の分からないドイツ語を理解してもらえた時はいつも嬉しい 瞬間でした。(♀)

オランダ

日本だったら専門の会社に頼むと思うけどオランダの人はすべて自分で1度チャレンジしてみるらしい。 経費の削減にもつながることであるし、ぜひ見習うべき姿だと思う。仕事とは別の話だが、去年、 ボスは家のリフォームで1つの部屋を2つにするために自分で壁を作っていた。オランダ人は何でも自分でやってしまう。 何事もチャレンジが大切だ。(♂)

1年間の異国での生活は、農業に対する知識・経験以外にも非常に多くの事を教えてくれた。 現地の友人との生活を通じて、オランダ人の外国人に対する温かみのある寛容な態度に感動を覚えた。(♂)

最新の農業技術と呼ばれるものはあまりありませんでしたが本当に農場主が楽しんで農業をしていました、 その証拠に以前こんなことを農場主の奥さんレネーから言われました「私たちはお金のために農業をしてるんじゃなくて、 幸せになるために農業をしてるの」。その言葉を象徴するかのようにここには毎日笑顔がありました。(♂)

これから農場を作る、農場を大きくする、ガラス温室化する、そういった研修生にはぴったりの農場ではないだろうか。 言葉の不自由な自分のような研修生にとって、基本を抑え、疑問をいつでも聞く事のできるこの農場は、研修するにはいい 場所だと思われる。(♂)

しかしどうしてここはこれほどまでに会社の雰囲気が良いのか。それには農場主の人柄が大きく影響していると私は思う。 彼は人格者なのだ。「類は友を呼ぶ」ともいうが、1年間働いた私にはその言葉が、ここにはそれがぴたりと当てはまって しまうと思わずにはいられない。日本の大きな会社では一般的に社長と社員の距離はとても遠く、 気軽に話しかける機会はほとんど無いといっていいだろう。しかしここでは違う。休憩の時間農場主は私たちと一緒に コーヒーを飲み、冗談を言い合って笑っているのだ。(♂)

人と話すのが得意ではない私は、解からない単語を聞き返すこともできなかった。当然、オランダ語の伸びも遅かった。 しかし、オランダ語の授業を受け始め、次第に人の言っていることが解かるようになってくると、 自然とオランダ語がもっと上手くなりたい!と思うようになった。(♀)

自分はこの二人のボスに、一生忘れられない2つの言葉を教えてもらいました。goed kijken! na denken!です。 これは日本語に直すと、'良く見ろ''よく後を考えろ'です。一見大した事に聴こえない言葉ですが、 自分にとってはこの言葉達がここで学んだすべてであり、きっと何十年経とうと忘れられず頭に残っているはずです。 農業をする上でも何をする上でも。(♂)

いろいろな人と出会い,いろんなことを知る事ができたと思う.日本に居たときにはできなかった考え方もできるよう になったし,自分でなんでも行動を起こさないと何も始まらないという事を実感した.(♂)

この農場では、なんでも自分たちで出来ることはし、作れるものは作ってしまうというところに感心させられた。 私自身の農業の知識、日本の知識の乏しさに少し凹んだ。この研修を通して、これからやりたい事、やらねばならぬ事 がたくさん見つかった。最後に言える事は、各農場共に仕事終わりに出してもらったビール、このビールがコミュニケ ーションという意味でも、いろいろな意味で大切だったのではないかと思います。(♂)

初めて農場に訪れたとき、常に動き続けている機械や土の見えない作りになっているガラス温室を見て、 『農家というよりも工場』という感じがし、果たして自分がここで1年もやっていけるのかと不安になった。しかし、 研修を続けていくうちに、その認識は誤りでここは、『農業企業』であることを知るに至った。1年間の研修を経て、 日本農業の次の方向性のひとつを学べた気がする。(♂)

オランダでの生活で私は丸裸にされた気分になった。自分の弱い部分や未熟な部分を改めて感じさせられ自分自身 を見つめ直すいい機会にもなった。オランダでは自分の考えははっきりと言わなければ駄目だし、自分の意見に対し て自身を持つべきだということも学んだ。また、オランダの見習うべき部分を多く見つけると同時に日本のよい部分 や素晴らしさも再確認させられた。(♂)

日本を離れてから日本の素晴らしさを知る事ができた。私は、日本人であることが本当に誇りである。(♂)


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