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欧州支部(在ドイツ・ボン市) 皆戸顕彦



 

 暖かいアフタヌーン、カフェのテラスにしつらえられたテーブルでドイツ人の友人と楽しい時間。運ばれてきた紅茶とイチゴトルテが優しい太陽の光を受けていかにも美味しそうです。さあ、皆さん召し上がりましょう、とフォークをトルテにつき立てた時。
 ≪ブーン≫
 ケーキの甘い匂いに誘われてきたのか、小さなハチがやってきました。日本人の友人は悲鳴を上げながらハチを追い払おうとしています。かたやドイツ人の友人はまるで動じる様子もありません。あんまりにも日本人の友人が騒ぐので手元にあった新聞でバシッと潰し、また何事もなかったかのようにトルテを食べはじめした。

 ドイツ人はあまり虫を気にしないようです。気にする人もいるに違いありませんが、ケーキにハチが止まろうが、野外でサンドウィッチを食べている時にハエが寄ってこようがお構いなしの人が多いのです。さらに、パン屋やお菓子屋のショーケースに置かれた砂糖菓子にハチがとまっていることがありますが、それでも皆平然としています。その無頓着振りにはもはや頼もしささえも覚ますが、多くの日本人がそういう状況を容認できないのではないかと思います。
きっと虫に対する考え方が違うのでしょう。

 例えば、可愛らしいテントウムシ型チョコレートは納得できますが、それのシリーズでカナブンやゴキブリ型が同列に扱われてしまうのですから驚きます。
ドイツ語にも「昆虫」という単語があるのですが、多くの人が日常的には「小さな動物」という言葉を使い、あらゆる虫を一まとめにしてしまいます。
天気が良くなるとすぐに外へ出て行くドイツ人達。
外食やキャンプ、グリルパーティーなんかをやるときには、虫は無視できるぐらいの方がストレスなく楽しい時間が過ごせるのですね。

  





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